第9章 ソフト・テクノロジーとハード・テクノロジー
第二水準の要約
ページ 著者が読者に対して提示している課題部分の引用文 著者は読者に対してどのような課題を提示しているか
- 381 選手がフリースローをするときに難しいことは何だろうか。 人間が不得意なこと1
- 381 フリースローでやさしいことは何だろうか。 人間が得意なこと1
- 382 機械がするとしたら難しいことは何だろうか。 機会が不得意なこと1
- 383 機械にとってやさしいことは何だろうか。 機会が得意なこと1
- 382 彼女にとってやさしいことは何か。 人間が得意なこと2
- 382 機械がするとしたら難しいことは何だろうか。 機会が不得意なこと2
- 383 われわれが得意なことは人間にとって自然なことである。われわれが苦手なことは自然でないことである。それで何が言えるだろうか。 人間の得手不得手から何が言えるか?
- 384 人間が得意なものは何か。 人間が得意なことを記述する。
- 385 われわれ人間はなんとぶざまに造り出された機械なのだろう? 人間は機械ではないが、著者の主張だ。
- 385 疑問に思うのは、どうして機械を基準にしてわれわれ人間を判定するようになったのかということである。 これが著者の疑問である。
- 386 われわれはどちらの見方に支配されるべきだろうか。 われわれは機械の見方に支配されるべきでないが、著者の主張だ。
- 387 自動化のテクノロジーが適用される場合の典型的なやり方を考えてみよう。 自動化のテクノロジーが適用される場合について記述する。
- 390 人間がやりたいけれども不得意なことをやってくれるシステムを設計するには、更なる努力を要する。簡単とは限らないが、できるはずなのだ。みんなが主張すればできるはずだ。しかし、誰も言わない。どういうわけか。 人間がやりたいけれども不得意なことをやってくれるシステムができない理由を記述する。
- 391 もちろんトリックがあるのだが、どこにあるのだろう?答えは何だろう? トリックがあることを読者に伝えている。
- 392 ひっかけじゃないか? そのとおり。フェアーじゃないって? そのとおり。論理の法則に正しく則っているかって? そのとおり。 論理はフェアーではないが論理の法則に正しく則っている、と著者は言う・
- 393 はっきり言うが、論理は人間の認知のモデルとしてはふさわしくない。 論理は人間の認知のモデルとしてはふさわしくない、が著者の主張だ。
- 397 ばかげている。そんなルールに従ったら、言語の優雅さや柔軟さは失われ、強靭さや美しさは損なわれてしまうだろう。 論理のルールに従うことのマイナスを著者は述べている。
- 398 言語はこれとはまったく違う。 言語と論理は違う、と著者は主張する。
- 404 電話番号を知る利点なんてあるのだろうか? 電話番号を知る利点はないと、著者は主張する。
- 405 どのようにすれば、誰がかけてきたかわかるようにできるだろうか。
- 405-406 さらに、相手の席まで話をしに行く場合のように、呼び出し音を会話の時間の予約として解釈するようになったらどうだろう。
- 408 コンピュータや情報処理というハードなテクノロジーを人間に向いたソフトなテクノロジーに変えていく方法はあるのだろうか。 ハードなテクノロジーをソフトなテクノロジーに変えていく方法をこれから述べている。
- 409 (三ドル二十五セント以上は払い戻しなし、覚えているでしょう?)
- 410 どうすれば郵便局の機械をもっと良く、もっとソフトにできるのだろうか。
- 412 良くできたシステムなら、探索する過程で答えを見つけさせてくれるだけでなく質問も見つけ出せるようにしてくれるだろう。 良くできたシステムは探索する過程で答えを見つけさせてくれるだけでなく質問も見つけ出せるようにしてくれると、著者は主張する。
- 413 見知らぬ街でお腹が空いてレストランを探しているとしよう。
- 413 システムは何をすべきか、どうやって知るのだろうか。
- 415 これでもあなたは何が欲しいかわからないかもしれない。
第三水準の要約
ページ 著者が読者に対して提示している課題部分の引用文 著者が提示した課題に対する回答部分の引用文
- 381 選手がフリースローをするときに難しいことは何だろうか。 正確にボールを投げることである。
- 381 フリースローでやさしいことは何だろうか バスケットを見ること
- 382 機械がするとしたら難しいことは何だろうか。 バスケットを見ることだ。
- 382 機械にとってやさいいことは何だろうか。 ボールを投げることだ。
- 382 彼女にとってやさしいことは何か。 問題の本質を感じ取ること
- 382 機械がするとしたら難しいことは何だろうか。 共感は、人工知能がどんなに進んだとしても、機械に組み込むのは難しいのだ。
- 383 われわれが得意なことは人間にとって自然なことである。われわれが苦手なことは自然でないことである。それで何が言えるだろうか。 人間が苦手とする多くのことを失敗せずにやり遂げられる機械を作ることはでできるのだ。われわれが得意なことに関しては、それをやらせる機械を作ることは難しい。というより今はまだ不可能なのである。
- 384 人間が得意なものは何か。 言語と芸術、音楽と詩。創造。発明。仕事での臨機応変さ。変化する環境への適応。新しい道具の創出。そもそも問題を見出すこと。見ること。動くこと。聞く、触る、嗅ぐ、感じること。
人間が得意なものは何か。と われわれ人間はなんとぶざまに造り出された機械なのだろう? の対比
- 385 われわれ人間はなんとぶざまに造り出された機械なのだろう? 機械は几帳面だが、人間はいいかげん。機械は仕事に集中するが、人間は散漫になる、人間は感情的で、機械は論理的である。
われわれ人間はなんとぶざまに造り出された機械なのだろう?=神に作られたアダム
- 385 疑問に思うのは、どうして機械を基準にしてわれわれ人間を判定するようになったのかということである。 確かに、人間に対するそれぞれの非難は正しい、でもそんなことはどうでもよい。
- 388 このようにして、機械との関わり合いが変わってしまったのである。
- 386 われわれはどちらの見方に支配されるべきだろうか。 人間中心の味方では、人間が優れ、機会が劣る。機械中心の見方では、機械が優れている。
- 387 自動化のテクノロジーが適用される場合の典型的なやり方を考えてみよう。 「こうしなさい」と指示しておかないと何一つできない
- 390 人間がやりたいけれども不得意なことをやってくれるシステムを設計するには、更なる努力を要する。簡単とは限らないが、できるはずなのだ。みんなが主張すればできるはずだ。しかし、誰も言わない。どういうわけか。 われわれは機械が支配する世界というものを受け入れることに馴染んでしまった。
- 390-391 人間のニーズに順応するシステムは、人間のニーズに敏感で、それを理解する人が設計しなければならない。そんなことは言わなくてもわかりきったことだと思えばよかったのだが、残念ながら、そうではないのだ。
- 391 もちろんトリックがあるのだが、どこにあるのだろう?答えは何だろう? 私は「一方に五セント玉を使ってはいけない」と言った。それは嘘ではない。
- 392 ひっかけじゃないか? そのとおり。フェアーじゃないって? そのとおり。論理の法則に正しく則っているかって? そのとおり。
- 393 論理が重要なのは、それが人間の思考過程と違っているという理由によるのだ。(違っているという理由に、傍点)
- 393 はっきり言うが、論理は人間の認知のモデルとしてはふさわしくない。 人間は問題の内容と文脈の両方を考慮する。ところが、形式的記号表現を用いた論理の強みは内容と文脈に無関係であるという点にある。
内省につながる?
- 397 ばかげている。そんなルールに従ったら、言語の優雅さや柔軟さは失われ、強靭さや美しさは損なわれてしまうだろう。 言語には短く簡潔な表現で、考えを伝達する仕事を簡単にするという性質がある。そしてまた言語は、発音や単語、文法に誤りがあっても大きな影響を受けない。
- 398 言語はこれとはまったく違う。 論理は、エラーに対して寛容でない。言明や演算に一つでも間違いがあったらその結果は解釈できないものになってしまう。
言明 〘論〙一定の意味内容をもった文を述べる行為。または,述べられた事柄。立言。(新国)
- 404 電話番号を知る利点なんてあるのだろうか?
- 405 どのようにすれば、誰がかけてきたかわかるようにできるだろうか。
- 405-406 さらに、相手の席まで話をしに行く場合のように、呼び出し音を会話の時間の予約として解釈するようになったらどうだろう。
- 408 コンピュータや情報処理というハードなテクノロジーを人間に向いたソフトなテクノロジーに変えていく方法はあるのだろうか。 ある。私はそう思う。その正しいアプローチとは、電話システムに関する検討の中で私が述べたように、システムを使う人間のニーズから始めることなのである。
- 409 (三ドル二十五セント以上は払い戻しなし、覚えているでしょう?)
- 410 どうすれば郵便局の機械をもっと良く、もっとソフトにできるのだろうか。
- 412 良くできたシステムなら、探索する過程で答えを見つけさせてくれるだけでなく質問も見つけ出せるようにしてくれるだろう。 われわれは質問も回答も実ははっきりしていないことが多い。だからこと調べているのだ。
はっきりない から内省をする?
- 413 見知らぬ街でお腹が空いてレストランを探しているとしよう。
- 413 システムは何をすべきか、どうやって知るのだろうか。
- 415 これでもあなたは何が欲しいかわからないかもしれない。